僕の勤めている会社では『海外実務研修』なる研修プログラムがあります。
今回はその海外実務研修について、駐在員の立場から思うことを書いていきたいと思います。
海外実務研修とは
一般的に海外実務研修は
海外の現地法人で一定期間の実務を学び、グローバル人材を育成していく
ことを目的としております。
期間は大体半年〜1年くらい。
会社によっては2年のところもあります。
そんな感じです。
研修生が持つ誤解
初めての海外勤務で胸を躍らせる研修生。
ただ、色んな駐在員の話を聞くと、結構な誤解を持ってやってくることが多いです。
それをひとつひとつ紹介していきます
誤解その1 海外に来れば英語が必ず上達する?
断言しますが、
海外に来ただけでは英語を話せるようにはなりません。
それも大量のタスクをこなす環境があってのことなので、海外の仕事そのものを学び始めないといけない研修生は人一倍努力していかないと上達はありません。
はっきり言って、これは非常にもったいないです。
せっかく現地の人とコミュニケーションできる機会があるので、語学学校で実用とは程遠い英語を学ぶのは時間とお金の無駄使いに他なりません。
死に物狂いで現地の人と英語でコミュニケーションをとる
誤解その2 研修は遊びの延長?
「ノルマもないし、せっかくだから海外で思いっきり遊ぼう😏」
この考え自体は否定しませんが、実にもったいないです。
海外の仕事は守備範囲が広いですし、スピード感も求められます。
タフですが、日本とはだいぶ違う経験も積めるのでこの機会を逃さないようにしてもらいたいですね😌
誤解その3 至れり尽くせりの指導?
このように考える研修生もまた多いですが、これも誤解です。
なので独力で仕事を進められることも必要となります。
現地法人の状況ややっていることを事前に勉強して、
やっぱり重要! プレ研修
以上のような齟齬がある中で、受け入れ側と研修生の双方がハッピーになる制度にするためにはどうすべきでしょうか?
これはあくまで僕の意見ですが、研修にのぞむまでの事前準備が必要だと思います。
準備は難しいものではなく、
- 英会話
- 現地法人の仕事内容の理解
の2つをプレ研修として学ぶだけで良いかと。
英会話学習
実務研修で来る場合、事前の英会話学習はMUSTです。
現地でよくあるケースとしては
- 英語が聞き取れない
- 簡単な会話もできない
- 英語のメールもどう送れば良いかわからない
があります。
わざわざ海外に来て基礎的な英会話から勉強し直すのは非常にもったいないです。
なのでビジネス英語の基礎学習は日本で済ませておくと良いと思います。
僕の経験を踏まえると、ベルリッツのビジネス英会話がオススメです。
結構難しいですが、ビジネス英語のイメージはつかめると思います。
2〜3ヶ月くらい通えば、仕事で使う英語に慣れてきます。
現地法人の仕事内容の理解
「この書類、どうやって作ればいいですか?」
聞いてくるだけマシという側面もありつつ、新入社員を指導するような要領で大変になることもしばしばあります。
まとめ 会社全体として有意義なプログラムに
企業のグローバル化が進んでいる中、このような人材育成の考え方は僕も賛成です。
ただ、制度はあるものの運用がしっかりできていなければ意味がありません。
なので研修生、受け入れ先また、会社全体にとって有意義な制度にするためには、しっかりしたプレ研修期間を設定することで解決されていくはずです。
- 2〜3ヶ月の英語学習(ベルリッツなど)
- 海外業務研修(貿易実務など)
を設けると良いと思います。
今回は現地駐在員として、グローバル人材がどんどん増えていくことを願い本記事を書きました。
少しでも参考になれば幸いです。
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