【リアル駐在員体験談】3回目のインド出張で気づいたこと

仕事

こんにちは。fsです。

最近は担当しているプロジェクトでバタバタな日々を送っています。
そのため、当ブログの更新もだいぶ久々になってしまいました💦

先日、1週間ほどインドに行ってきました。
これで同国への訪問は3回目になります。

1〜2回目まではインド自体への不安から、仕事や現地の人とのやりとりに100%注意を払うことができませんでした。
ですが、3回も行くと多少は周りを見る余裕が出てくるものです。

というわけで今回は、インド出張3回目で気づいたことをシェアしていきたいと思います。
僕が実際に経験したことなので、信頼性はバッチリです。
それではご覧ください。

対面だと対応が違う

僕がインドのお客様方と接点を持つようになったのは、コロナのときです。
同国で医療用酸素が足りなくなり、それに付随する商品を扱っていた会社にウェブサイト経由での問い合わせが殺到しました。

コミュニケーションはメールで行うのですが、多数のインド人と話した経験による僕のイメージは、

とにかく人の話を聞かない!(笑)

です。

希望価格とか使用量とか支払い条件とか、案件を進める上で必要な交渉が全然進みませんでした💦
もちろん、それでも何件か成約した案件もありましたが、コミュニケーションが簡単ではなかったというのが事実です。

その反省から、

できるだけ会って話してみよう

と思い、現地への訪問頻度を増やしました。

実際に会って話してみると、対応が180度変わります(笑)
状況も詳しく教えてくれるし、差し障りない範囲で競合の情報もシェアしてくれたりします。
驚いたので、インド人の知人に聞いてみると、それがインドの文化だとか。

インドはシンガポールから(6時間)も日本から(10時間)も遠いので訪問はなかなか大変ですが、案件の進み具合が全くの別物になるので、やっぱり対面での会話をオススメしたいですね。

人を見る

インドと商売をする前、周りからインド人に関して以下のコメントをもらっていました。

  • 言うことがコロコロ変わる
  • むしり取られる(交渉は鬼厳しい)
  • Win-Winの状態にならない

これはみなさんも共通のイメージとして持っておられるのではないでしょうか。

ただ、一緒に仕事をしてみると、そうでもないことも多々ありました。
例えば、

  • 一貫して僕から買ってくれる
  • 価格は合理的な範囲で譲歩してくれる(厳しいのには変わりませんが)
  • こちらのメリットも考えてくれる(ボリュームをもらえたり、他のお客さんを紹介してくれたり)

などです。

こちらが、彼らのためにベストを尽くせば、その分はちゃんと返してくれるのが彼らのスタンスです。
そういう意味では、

付き合う人を見ている

とも言えるかもしれません。

何事も誠意が大事ってことですね😌

プライベートとビジネスは大違い

仕事は厳しいですが、それ以外の面はとても優しいのがインド人。
面談中には、サンドイッチやフルーツ、お菓子など大量の軽食が出されます。

送迎も基本全てインド側でアレンジしてくれます。
一度、こちらで現地でのドライバーをアレンジしたことがあったのですが、

「お前、水臭いぞ!ここは俺の街だから全部任せておけ!」

と怒られたことがあります。
そのお客さんはドライバーにチップを払い追い返して、自らの車に変更しました。

インドに行くといつも驚かされますが、彼らのホスピタリティはとても高いのが事実です。

日本へのリスペクトが高い

国同士がいい関係を築いているからかもしれませんが、日本びいきの一面もあります。

ある案件で引き合いがあり、中国品との競争になったことがありました。
なんとか取りたいと思い技術者を連れ、プレゼンテーションを行いました。

技術的な質問にいくつか答えた後、相手の会長が急遽、

「よし!お前らから買う!日本の技術を信用している!」

とスーパー速い意思決定が行われました。
相手も技術のバックグランドがあったためか、こちらの技術の良さをわかってくれたようです(質疑応答の時に会長の顔つきが一気に真剣になったのを覚えています)。

価格はだいぶ下げられましたが、日本というアドバンテージがあることは事実です。
日本人ビジネスマンもこの点を覚えておくと良いかもしれませんね😌

大気汚染がひどい

インドの首都、デリーを訪問したときのことです。
空港から30kmほど離れているお客さんに向かいました。

移動中、気づいたら喉がイガイガしていました。
デリーには短期滞在だったのでそんなひどくはなりませんでしたが、シンガポールに戻った後、激しい咳にみまわれました。

夜も眠れないほど続く咳。
あまりにひどかったので、すぐに医者に行きました。

結果は気管支炎。治るまでは数週間〜数ヶ月。
3週間経った今も、少し咳が残っています😓

後で調べてわかったのですが、デリーの大気汚染のひどさは世界有数だとか。
訪問するときは必ずマスクを着用(品質高めがベターです)しましょう。

3食カレーはつらい

インドでの食事は、当然カレーになります。
最低でも昼晩。どローカルのホテルに泊まると、3食カレーになります。

「カレーが死ぬほど好き!」

という人以外は結構きついです。
特に独特のスパイスや油で想像以上に体力を削られます。

3日間以上滞在する場合は携帯できる日本食を持っていくと良いです。

上述の通り、大気汚染もひどいので、体調を管理しておかないと後で思わぬ病気になったりするので注意が必要ですね😌

自己主張が強い

インドからシンガポールに帰るフライトでのこと。
会社の規定変更でエコノミークラスがMustになりました。。。

乗客はインド人ばかりで、日本人は僕だけでした(笑)
周りを眺めていると、インド人の乗客はCAさんをよく呼んでいました。

「料理はまだか!」
「コーラを頼んだけどまだ来てない!早くしろ!」
「イヤホン持ってこい!」

などなど。

あちこちでこのような声が聞こえるため、全く眠れませんでした😓
CAさんもこのようなやりとりに慣れていて、気が強めの方が多かったです。
これもインド特有のことなのかもしれません。

まとめ

今回のまとめは以下の通りです。

・インド人とは対面でのコミュニケーションがベター
・ビジネスでは誠実さを見られる
・ホスピタリティ高め
・日本へのリスペクト(特に技術)もある
・大気汚染には気をつける
・3食カレーはしんどい
・自己主張強め

一癖も二癖もあるインドですが、人口は日本の10倍以上あり、ビジネスのポテンシャルは計り知れません。
なので、インドとのビジネスの特徴をつかみ、そのポテンシャルを拾っていくことがこれから駐在員に求められることの一つだと思います。

実際に今の需要が来年には2倍以上になる案件も多々あり、やはり可能性は無限大だなと感じています。現に僕はインドのプロジェクトを最優先に進めています。

これからインドとのビジネスを考えている方は、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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