【海外駐在】こんな上司でいるとローカルスタッフが辞める

シンガポール

こんにちは。fsです。
先日、グループ企業のローカル社員が辞めてしまいました。
直接の部下ではありませんが、一緒に仕事をしたこともあって、一生懸命働いてくれる人だったのでとても残念な気持ちです。

数年に一度の転職が当たり前な海外では、ローカルスタッフの離職は珍しいことではありません。
それでも、職場の環境次第では最小限に抑えることができます。

というわけで今回は『ローカルスタッフが辞めてしまう上司像』をシェアしていきたいと思います。
海外で働く全ての方の参考になれば嬉しいです。
実際に辞めた従業員へのヒアリングもしておりますので、信頼性はバッチリです。
それではご覧ください。

ローカルスタッフが辞める理由

5年ほど海外で仕事をする中で、現地社員が会社を辞める理由は大きく2パターンあることに気づきました。

給料

一つ目はより多くの給料を求め、辞めていくケース。
特に日系企業では昇給のカーブが緩やかなので、より良い待遇のところに転職してしまうのは、ある程度仕方のないことです。

「従業員が給料の良い会社に転職する」といった場合は、喜んで送り出してあげましょう。

上司と合わない

多くの場合はこちらのケース。
職場の人間関係を理由に辞めていく人が多いのはどの世界でも同じですね。

今回はこれをもう少し深掘りしていきたいと思います。

こんな上司でいるとスタッフは辞める

国内外にかかわらず、会社を辞める理由のほとんどが上司との人間関係です。

これまでローカルスタッフの離職を何回も見てきました。
その都度、理由をヒアリングしたところ、以下のような上司が嫌で辞めるようです。

業務を丸投げ

「これやっといて。」

日本だとこの一言だけで仕事を振られるのはよくある話です。

資料を読み、仕事の背景を考え、上司の好みに合わせて仕上げる。
”以心伝心”という言葉があるように、言われていないことまでやってしてしまうのは日本人の良いところでもあります。

ですが、海外だとこれでは不十分です。
そもそも、「相手のことを慮って想像する」という慣習がありません。

なので、ただ仕事を振るだけだとスタッフを以下のように悩ませてしまいます。

「タスクのゴールがわからない😅」
「けど、やらなきゃいけないから困る😓」

結果、わからないまま仕事を抱え、業務量が積み上がっていくわけです。

サポートをしない

日本人上司にありがちなのが、

「ローカルスタッフに仕事を振ったら自分のタスクはそれで完了!」

こんなマインドを持ってしまうことです。

具体的には、

  • ccでメールは入っているけど何もしない
  • 問題が起きたときはときすでに遅し
  • スタッフのモチベーションはダダ下がり

駐在員なら誰でも一度は経験があると思います。

自分はちゃんと依頼したつもりでも、スタッフから見たら

「最初の指示が曖昧です😓」
「ccに入っているでしょ💢」
「ちゃんとフォローしてくださいよ😩」

となってしまいます。

つまり、

全然サポートをしてくれない上司

というレッテルを貼られるわけです。

この時点で黄色信号。ここで気づけるかどうかがポイントになります。

怒る

慣れない環境でも結果を求められる駐在員は、日々ストレスを抱えています。
スタッフが少しでもミスをしてしまうと、ついつい怒ってしまいがちです。

ですが、”怒る”という行為はスタッフが離職する最後のピースになってしまうので注意が必要になります。

怒られたスタッフから見ると、

「ろくにサポートもしてくれないのに、なんなんだこいつ💢」
「だったら自分でやってみろよ!!」

こう感じているはずです。

そもそも結果は、運やタイミングにも左右されますし、本社のサポートなど自分ではコントロールできない要素が多々あります。

上手くいかないからといって、スタッフに八つ当たりする行為は離職を高めるだけで、メリットは皆無です。

対処法は?

給料を理由に辞めてしまうのは防ぎようがありませんが、上司として離職を最低限にする心得はあります。
実際に僕は5年間、直属のローカルスタッフを5年間見てきましたが、未だに元気に働いてもらっています。
それは以下を実践しているからだと思います。

ゴールを見せる

僕がスタッフに仕事を依頼するときは、完成形をイメージしてもらうことにしています。
以下のような資料作成をしてもらうことが多いですが、

  • コスト試算表
  • プレゼン資料
  • 業務フロー

まずは過去に作った資料や大枠のイメージ図を見せてから依頼するようにしています。

こうすることで、最初の”もやもや”感をなくし、ゴールまでのプロセスがわかるようになります。
スタッフからきた資料もそこそこの出来になっているので、自分で微修正するだけで仕上げることができます。

プロセスをみる

依頼した仕事についてはプロセスを見るようにもしています。

ccは全部見る

スタッフが仕事で行き詰まっているかどうかはccで入ってくるメールを見るのが一番です。
特に重要なのが返信のスピード
通常は数分で答えられるようなメールの返信に時間がかかるようであれば、行き詰まっている証拠。

内容をチェックして、スタッフがわからないことであればサポートするようにしています。

社内チャットをフル活用

スタッフへのサポートは社内チャットを使います。
相手の時間を奪わずに済むからです。

メールの返答に行き詰まっているところを見たら、

「あの件、どう?」

というメッセージを送り、具体的にアドバイスしていきます。

このような習慣を作っていくと、スタッフからも

「fsさん、この件どうですか?」

気軽に聞いてくれるようになるのでコミュニケーションの好循環が生まれます。

怒らない

ローカル社員とのコミュニケーションで一番重要なのは、

とにかく怒らない

ことです。

おおらかな人が多い東南アジアでは

  • 打ち合わせへの遅刻
  • 資料が期限内に出てこない
  • 計算ミス

このような失敗がしばしばあります。

日本人の感覚だと怒りたくもなりますが、きつめに指導すると

「なんだこいつ、細かいことでうるせーな💢」

これがローカル社員の感覚です(笑)

ここで言い争ってもエネルギーの無駄になります。

それよりも、

・打ち合わせへの遅刻→不要な打ち合わせを減らし、重要なものしか残さない

・資料が期限内に出てこない→途中で確認する

・計算ミス→数式を入れミスが起こりにくい資料にする

仕組みとして改善した方がコスパが良いです。

心理的安全をつくる

海外で5年ほど働いて気づいたのですが、スタッフが上司に求めているのは”心理的安全”に他なりません。

プレイヤーとして優秀である必要はなく、人としてのリスペクトがあれば一生懸命働いてくれます。
特段優れている点がない管理職の方は、スタッフ”心理的安全の確保”に努めてみると良いと思います。

まとめ

今回のまとめは以下の通りです。

・海外では上司次第でローカルスタッフはすぐ辞めてしまう
・すぐ辞められてしまう上司像;
 ①業務を丸投げ
 ②サポートをしない
 ③怒る
・対処法;
 ①仕事を依頼する前にゴールを見せる
 ②プロセスを見る
 ③怒らない
 ④心理的安全をつくってあげる

結局はスタッフひとりひとりにどれだけのエネルギーを割いてあげるかで、離職の確率が決まります。
全ての社員に同じように接するのは難しいかもしれませんが、一生懸命働いてくれるスタッフに対しては、真摯に接してあげると良いです。

以上、海外で働く方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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コメント

  1. PB より:

    海外の日系によくあるパターンですね。
    ローカルスタッフとして、出向者がこういう記事を参考にしてくれるとありがたいです。
    仕事でいい上司を持つことは何よりだと思います。

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