人生はレベル上げ(駐在生活6年経って気づいたこと)

シンガポール

こんにちは。fsです。
シンガポールに来てから、今日で6回目の旧正月を迎えました。
僕は春節を祝う文化で育っていないのでコツコツとブログを書いて過ごしています。

6年もいると流石に”飽き”が来て、そろそろ新しい環境に身を置きたいと思っていたところ、先日シンガポールにグループ会社の人が来ました。
通訳と観光案内というしょうもない依頼で、全く気が進まないミッションでしたが、終わったときに思わぬ事実に気づきました。
それは、

人生はレベル上げみたいなもの

ということ。

日々の課題をコツコツとこなしていけば、いろんなことができるようになります。
今回はそれを実感したエピソードをシェアしていきたいと思います。

出張者からの依頼

2週間ほど前、本社にあるグループ会社から以下のメールが来ました。

fsさん
初めまして。〇〇事業部長からの指示でメールしました。
1月◯日にシンガポールでサプライヤーと面談するので通訳をお願いします。
原料調達でトラブっているので、対面で話す必要があります。
ミーティングはその日だけで、余った日程はそちらでアレンジしてもらえると助かります。

本社から依頼メール


要約すると、アテンドと通訳の仕事依頼です。
そのビジネスは本来の仕事ではないので気が進みませんが、本社の役員からの指示ということもあり、断ることができないのが現状です😓
その週も連日のように出張者が来て忙しかったですが、仕方なく受けることに。

アテンド当日

サプライヤーの親会社があるアメリカとも会議をつなぐ必要があったので、当日の面談は朝8時からでした。
7時に出発し、7時半に出張者をホテルに迎えに行き、サプライヤーのオフィスへ。

通訳業務なので資料に目を通しておきたかったのですが、出張者から資料が来たのは7時15分頃。
ピックアップのため運転しているので、当然オフィスに着くまでみる時間はありませんでした。
面談前に5分ほど時間があったので、目を通したところ、パワーポイントが15枚も。。。

「これを今さらどうしろと言うんだ😓」

と思いながらミーティングが始まってしまいました。。。

ミーティング

参加者は先方が2名(フィリピン人とシンガポール人)、本社から3名、出張者2名(日本人)と僕でした。

日本人5人が自己紹介を全て日本語で始めるという恐ろしい事態に発展しました。
簡単な自己紹介くらい英語でやってほしい。。。

「本社のペースでやってたら、絶対伝わらないし終わらない😅」

これまでの経緯も知らない中で、もらった資料を全部上手く訳せるわけもないですし、それが相手に伝わるとも思えませんでした。
急いでポイントを見つけ、シンプルな交渉にすることにしました。

15枚もの資料を読み解く中で見つけたポイントは、以下経ったの3点でした。

  • 購入している原料の売買条件は双方合意しているか?
  • 希望のスケジュールで供給できるか?
  • 供給できないリスクはどんなことがあるか?

資料を全部説明したがる出張者を無視して、冒頭でこれらを確認したい旨を伝えました。

そしたら相手もすぐ理解してくれて、資料を映しながら丁寧に説明してくれました。
ミーティングは全部、質疑応答のみの建設的なものに。

原料が届くまでのスケジュールを双方理解し、それぞれのボトルネックになる部分を共有して解決していくという方向で合意しました。

関係者各自のやりとりを見て、意思疎通が上手くいかなった原因は以下でした。

  • 日本側に英語でコミュニケーションできる人がいない(これが主たる要因)
  • 問題が起きてから行動している(原料が計画通りにこない)
  • サプライヤーに感情論でリクエストしている(とにかく持ってこいとだけ伝えている)

日本だけの商売であれば、顧客側(この場合は購入者)の立場が強いのでこれでもなんとかなるかもしれませんが、海外では関係はフェア。

共通のゴールに向かい議論していく

というアプローチが必要になります。

逆にこれさえわかっていれば、英語でのミーティングも何とかなります。

その後

ミーティングの後はサプライヤーからお誘いがあったため、ランチに行きました。
出張者と相手は初めての対面なので、当然会話は盛り上がりません(笑)
ここでも僕が会話を作っていく必要があったので、フィリピンやシンガポールのあるあるネタで乗り切りました。

ランチ後は出張者のフライトまで時間があったので、MBSやマーライオンに連れて行き、時間を潰しました。

膨大なエネルギーを使うアテンドでしたが、無事に乗り切ることに成功です。

経験が無茶振り耐性をつくる

海外拠点は人数が少ないので、駐在員は今回のように無理な業務を依頼されがちです。
ただ、経験を重ねるうちにこれらもこなせるようになっていきます。
僕の6年間の経験から、今回役に立ったものは

・短納期での翻訳/通訳→英語の瞬発力
・海外の取引先との交渉→要約する力
・度重なる出張→各国ネタの入手

などがあります。

海外で新しいミッションを受ける度に挫折や苦労を繰り返しますが、確実にレベルは上がっていきます。
慣れてくると、ロールプレイングゲーム(RPG)の感覚で仕事を楽しめるようになります。

何事も経験ということですね😌

まとめ

今回のまとめは以下の通りです。

・仕事での無茶振りは必ずあるもの
・その際に挫折や苦労を必ず経験する
・無茶なミッションも数をこなしていくうちに経験値が上がっている
・気づいたら似たような依頼もできるようになっている
 →人生=レベル上げという事実に気づく

駐在員にとって、今回のような仕事は少なからずあります。
赴任したてのときは、これらを難なくこなす先輩駐在員を見て、

「自分はなんてダメなんだ。。。」

と落ち込むことが多々ありました。

そんな僕も6年間も業務を経験することで、できるようになりました。
(人より習得が遅いので長く赴任しているのかもしれません)

ここで言いたいのは、

経験を積めばできるようになるのだから、どんな困難もRPGのように楽しめばいい

ということ。

他人が既にできているからといって、自分を卑下する必要はありません。
優秀じゃなくてもOK。
カメのようにコツコツと努力を積み上げていけば、必ず数年前の自分よりは成長します。

カメのようにゆっくりかつコツコツと

なので、困難もレベル上げととらえ、攻略していけば良いと思います。
駐在生活も終盤に差し掛かったので、これから海外に挑戦する方に向けて、僕の経験をシェアしたいと思い本記事を書くことにしました。
少しでも参考になれば幸いです。

今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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