こんにちは。fsです。
昨年の今くらいに一人の駐在員がメンタルを病んでしまい、帰国することになってしまいました。
僕の後任で来たはずだったのですが、彼が途中帰任という結果になってしまったので、こうしてまだシンガポールで仕事をしています。
実は僕も当時はメンタルを病んでいたため、彼の相談に乗ってあげられなかったことを今でも悔しく思っています。
そんなわけで今回は、『海外でメンタルを病んでしまったときの対処法』をシェアしていきたいと思います。
「人間関係ほんと辛い😓」
「海外だし、逃げ場ないよ😩」
こんな悩みを持つ、メンタル弱めの駐在員に向けて本記事を書いていきます。
僕も海外でうつ病になったことがありますので、信頼性はバッチリです。
それではお読みください😌
駐在員はうつになりやすい?
結論を言うと、
駐在員はうつになりやすい
と思います。
それは、以下のような理由があるからです。
単純に忙しい
はっきり言って、駐在員は激務です。
少人数でオペレーションをしているので、仕事の守備範囲が多いです。
実際に僕は営業職として赴任しましたが、あまりに人手が足りず、
- 人事
- 総務
- 経理
- IT
など、
「ぜんぜん営業と関係ねーじゃん!」
とつっこみたくなるくらい、多くの業務を抱えています。
昼間の業務だけならまだいいのですが、夜はお客さんや上司とのお付き合いも少なくありません。
※コロナで多少減りましたが、依然としてこのような機会はあります
なので、物理的にかなり忙しいのが駐在員の実態です。
成果を上げづらい
海外で実績をつくるのは想像以上に大変です。
具体的には、
- 英語でのコミュニケーション
- 物流知識や各国の法規制、商習慣を覚えないといけない
- クイックレスポンスが求められる
など、成果を出すために必要となる要素はかなりあります。
モーレツ社員ならまだしも、凡人にはかなり大変な業務です。
それに、精一杯努力したからといって、必ずしも成果につながるとは限りません。
幸いにも僕はいくつか成果をあげることができましたが、
- 個人の頑張り
- 運
- 本社からの手厚いサポート
この条件が全て揃ったときでないと上手くいきませんでした。
特に2と3は自分ではコントールしようがないので、どうしようもないときもあります。
一方で、本社からのノルマは有無を言わさず降ってきます。
正しい努力をしても成果に直結しないことも多々あるので、結果が出ないストレスはハンパないです。
狭い人間関係
海外現法は日本の本社より小規模で運営していることが多いです。
なので、人間関係は想像以上に狭いです。
駐在員同士もそうですし、ローカルスタッフのとの関係もそうです。
少しでも人間関係が崩れると、業務が滞りストレスの原因となります。
具体的には、このような感じです。
- 上司の承認がなかなか得られない
- 部下が助けてくれない(気づいたら勝手に出張や休暇をとっている😅)
- 誰にも相談できない状況が続く
なので、職場の人間関係に気を使わざるを得なく、それだけで消耗します。
給料は高いですし良い経験も積めるのですが、その分ハードな仕事であることは間違いないです。
メンタルを病んだときの兆候(僕の体験談)
後輩はすぐ逃げることができたのですが、僕の場合はそうはいきませんでした。
家賃などを会社に負担してもらっている以上、なかなか帰れないのもあるし、帰国用の費用を負担してくれないと言う会社もあります。
悩んだあげく、逃げ場を失っていました。
ごまかしながら仕事を続けているうちに、職場の人間関係に消耗し、重度のうつ病と言われる状態になっていました。
具体的な症状は、
- 起きられない
- 全てに関してやる気が全く出ない
- イライラする
- 食欲がない
- 外に出ると消耗し切る
などなど。
エネルギーを消耗し切っていましたが、ずっとこのような状態でいたくもなかったので、心療内科にかかることにしました。
一人暮らしで頼れる人がいなかったので、ネットで検索して恥ずかしがりなら受診しに行ったことを今でも覚えています。
診断はやはりうつ病とのことだったので、軽い薬をもらい半年ほど経過をみることにしました。
劇的に改善するものではなかったのですが、少しずつ元気は出てきました。
今はおおかた治りましたが、治療には1年以上を要しました。
会社にも報告
当時の上司にもうつ病を報告しました。
というか、退職願も出しました(笑)
ただ、
- 恒常的な人手不足
- 僕が専門的な仕事をしていた
こともあり、あくまで一時休職という扱いになりました。
部下にも報告し、仕事をフォローしてもらいましたし、ストレスのかかるミーティングは欠席させてもらうなどの方法でなんとか乗り切りました。
今はこうして楽しくブログを書けるくらいに回復しています😌
メンタル病んだときの対処法
こんな僕だからこそ言えるメンタルを病んだときの対処法は以下のとおりです。
とにかく休む
少しでも無気力感を感じたら迷わず休みましょう。
うつ病になったら治すのは想像以上に大変ですよ!
だからまず責任感は一旦捨てて休むこと。
どんなときでも会社は回るし、多少休んだくらいで人生は詰みません。
事実として、僕はメンタル病んでも昇進したくらいなので(笑)
専門家に頼る
起きられないくらいに重度になったら、一人で治すのはほぼ不可能です。
プライドが少し揺らぎますが、専門家を受診しよう。
自分がうつだと認識するのが回復の第一歩です。
うつは脳が異常をきたしているので、薬を使わないと治せない場合も多々あります。
抵抗はあるかもしれませんが、先生も真剣に治そうとしてくれるので安心して良いですよ。
※シンガポールで治療するとそれなりのお金はかかります(笑)
自分を褒める
そもそも海外に赴任して来るような方は根性論で生きてきた上司も多いので、その人たちと相性も重要になります。
僕も仕事が上手くいかず弱音を吐いていたら、先輩社員から
「根性出せよ!」
「メンタル鍛えろよ💢」
「やる気ないなら帰れよ!」
と一蹴されました(笑)
途中帰国した後輩も、同じようなことを言われ疲弊したのが主な原因です。
なんにせよ、駐在員はよく怒られるので、
「できない自分が悪いんだ😓」
と落ち込み、どんどん自分を否定していってしまうのです。
その結果、メンタルを病んでしまう。まさに負の連鎖ですね。
今思えば、海外勤務はそれだけ大変なので、ストレスを抱えたり落ち込んだりするのは普通のことです。
なので、上手くいかなくても、周りから否定されても、
「海外で仕事をしているだけ立派なんだ✌️」
と、自分自身を褒めてあげることが重要だと思います。
実際に僕も、他人からの評価を全く無視するようになってから大幅にメンタルが改善しました。
今でも毎日のように嫌味を言われますが、逆に当ブログのネタにできるのでありがたく頂戴しています(笑)
最終手段!!診断書をもらう
休んだり、自己肯定感をあげていっても、改善しない場合は当然あります。
そんなときは、思い切って環境を変えるしか手はありません。
とはいうものの、海外だしいきなり帰国するのも簡単ではないです。
そこで、有効なのが医者に診断書を書いてもらうことです。
僕の後輩が実践したのですが、以下の手続きで進めれば、なんのペナルティもなくすんなり帰国できます。
- 現地の医者にかかる
- 診断書をもらう
- 現地の上司ではなく本社の人事に報告する
- 必要なものだけ持って帰国する
- 引っ越し手続きや家の解約などは現法に丸投げ
- 正式な異動を待つ
これをやった結果、後輩は当時のパワハラ上司と連絡をとる必要もなくなり、今では元気に働いています。
全てを投げ出してしまう罪悪感は多少残りますが、最後の手段としてはとても有効です。
自分の健康が大事ですからね😌
まとめ 結局は健康第一です😌
今回のまとめは以下の通りです。
・華々しい駐在員だが、メンタルを病む人は一定数いる
・駐在員がうつになりやすい理由;
①単純に忙しい
②成果を上げづらい
③狭い人間関係に疲弊しやすい
・海外でメンタルを病んでしまったときの対処法;
①とにかく休む
②専門家(医者)に頼る
③自分を褒める
④診断書をもらって職場からバイバイする
給料の高さや貴重な経験など、輝かしい面がある一方で、激務や人間関係の難しさなどの厳しい環境が待ち構えているのが駐在という生活です。
海外駐在の向き不向きも人それぞれ。
仮に、耐えらなれないからといってその人の価値が下がるわけではありません。
なので、駐在員の方はまず、自分の健康を第一に考えて行動していただければと思います。
人生一度しかありませんので、心身ともにハッピーなのが一番です😌
ネット上でメンタルを病んでしまった駐在員の情報はまだまだ少ないので、今回は僕の実体験をシェアさせていただきました。
僕や後輩のようなケースを少しでも減らしていきたいので、本記事が駐在員のセーフティネットになってもらえたらと願っています。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント
We know so many people who suddenly fall sick and will not have energy to enjoy life. And when they look back, all they have done is work. And no one is indispensable at the end of the day. Health is more important than everything. We have to self-first, self-care and love self more.