海外赴任にあたって、一番心配になるのが英語。
「海外赴任を命じられたけど英語どうしよう😱」
「駐在員は憧れるけど英語に自信ないんだよな😅」
などなど。不安は尽きないと思います。
本記事でははそんな悩みを抱える
新駐在員
海外赴任を希望している方
向けに僕がどう英語生活をどう乗りきってきたか、駐在生活3年間で得た克服法をシェアします。
ビジネス英語は別物!!
はっきり申し上げます。高等教育で習う英語とビジネスで使う英語は別物です!
僕は文系で、語学が専攻だったこともあり英語に対する苦手意識はありませんでした。しかし、社会人になって約10年間、英語とは縁のない仕事でした。お客さんは国内だけで、輸出も全くないいわゆる「ドメスティック」な商売です。
そんな中、突然海外赴任を命じられ、焦る自分。赴任前は引継ぎやらビザの手続きやら引越しやらバタバタして、ゆっくりと英会話を学ぶ時間もありませんでした。
赴任初日、当時の上司からお客さんへのアポとりメールを命じられ途方に暮れる僕。メールを送るにせよ、件名や書き出し、リクエストのやり方など全くわからない・・・😅結局、見かねた上司が代わりにアポをとってくれましたが、当時の絶望感は未だに鮮明に覚えています。
そんなビジネス英語初心者の僕がどうやって3年間(2020年現在)やってこれたかケース別でシェアしていきます。
英語克服法(メール編)
まずはメール。すでにお話ししましたが、最初のメールでつまずきました😅
メールの書き方はもちろん、「承知しました(Noted.)」などの表現や「見積書(Quotation)」などのビジネスに必須の単語さえわからない。今思えば本当にひどいあり様でした。
英語メールで僕がとった克服法はいたってシンプルです。
1. 同僚のメールをひたすら観察
赴任したての頃は、ccに入れられることがほとんどです。メールの内容を確認するのはもちろんですが、件名や書き出し、細かい表現まで目を通しました。わからない部分はその都度Googleで意味を調べてメモをとりました。
慣れないうちは使う言い回しをコピペでOKです。数をこなしていくうちに体が覚えてくれて、自然と打てるようになっていきます。
2. 本を使い表現力をつける
基本表現の言い回しに慣れたら、次は洗練させましょう。
僕の場合、会ったことのない人や取引先の偉い人にメールで売り込みをすることもよくあるので、メールの第一印象に気をつけています。
ブラッシュアップに使った本はこちら。
メールの基本や必ず使う表現もコンパクトにまとめられて非常に使いやすいです。英語メールの勉強はこの一冊で充分です。
英語克服法(リーティング編)
会社の決算資料やレポート、仕事で使う資料は全部英語です。大変に感じるかもしれませんが、リーティングに関しては学校の授業で一番よく勉強するので、日本人には比較的得意な分野かもしれません。
リーディングの克服法は技術というよりもむしろメンタル的なものです。
1. 日本語で読める資料をあきらめる
海外なので会社のスタッフやお客さんも日本語の資料を出してくれるわけがありません。少しでも日本語を期待していると英語を読むのがめんどくさくなります。東南アジアで雪が降ることがないのと同じように、この際日本語の資料はあきらめてしまいましょう!
あとは英語のリーティングにひたすら向き合うだけです。最初から新聞など長い文章を読むのはハードルが高く挫折してしまいますので、Twitterなど短い文から入り、抵抗を少なくしていくことをオススメします。
2. 全てを理解しようとしない
とはいうものの。それでもレポートや数十枚のプレゼン資料を読んでいると単語がわからなくなったり、集中力が続かなかったりで脳が疲れてしまいます。
そういうときは中学や高校の英文読解の授業でもあったように、結論だけ理解するように意識を向けてみてください。「結論の一文だけ理解すればいい」ということだけわかって望めば、心理的な負担は大幅に軽減できるはずです。
英語克服法(会話編)
最後はみなさんが一番気にしているであろう会話編です。
プレゼンテーションはもちろん、電話も毎日のようにかかってきます。僕が学生の頃は英会話はほとんどやったことがなかったので、英語で話すことが一番の悩みでした。
そんな僕ではありますが、今ではカタコトながらもお客さんと毎日電話で交渉したり、大勢の前でプレゼンしたりしています。
人に自慢できるほどではありませんが、僕が話せるようになるために意識してきたことは以下の2点だけです。
1. 相手が言っていることを理解する
当たり前のように見えますが、これが一番だと断言します。
プロセスは簡単です。
- 相手の言いたいこと(特にポイント)を理解する
- それに対する自分の回答(考え)を持つ
- 回答を英語でどう言うか調べ、伝える
これだけです。
日本語でも同じですが、相手が「何を伝えたいか」。これがわからないとそもそも会話というのは成立しません。逆にそれさえ理解できれば、自分が「何を言えばいいか」がわかってきます。今はググれば大体の表現はわかるので、自分の言いたいことを調べながら相手に伝えていきましょう。
このプロセスを繰り返していけば言いたいことの使い回しができるようになり、自然と言葉が出てくるようになります。
なお、相手の言うことを理解できるようになるにはリスニング力が前提となります。リスニングのCDなどはけっこう大変なので、映画や連ドラを観て耳を慣れさせるのがオススメです。僕も日本語字幕の映画やドラマの観賞を続けています。
2. メモやホワイトボードを使うクセをつける
「相手の言うことは理解できるようになったけど・・・それでも細かい部分を伝えられない」など、行き詰まることもあると思います。
僕の場合、商品の使い方や技術的な話をするときに「これ何て言えばいいんだろう😓」という場面によく出くわします。
そんなときに便利なのがメモやホワイトボード。今の時代はどの会社でもあります(もっていない会社は今のところ見たことがありません)。
海外のお客さんと商談するとき、「ビジネスの全体像を教えてくれ」とか「これどうやって使うの?」ということをよく聞かれます。口頭で細かいところまで説明するのは難しいので図やテキストを書いて、おさえてもらいたいポイントだけでもわかってもらえるようにしています。
東南アジアでは、こちらの英語が拙くても頑張って理解しようとしてくれる人が多いので、図などの視覚効果があるものを用意さえすれば、議論が進み最後には伝わるケースがほとんどです。
結論 小手先のテクニックとノリで乗りきりましょう!!
いかがだったでしょうか。
ビジネスで使う英語に特別な訓練は必要ありません。必要なのは日々のちょっとした工夫と英語にチャレンジするノリ(積極性)です。
日本だと下手な英語を話すと笑われちゃいますが、東南アジアの人は一生懸命話せば温かく聞いてくれますので、怖がらずやってみてください💪
なお、アメリカやイギリスのビジネスの世界は英語の下手な外国人には厳しいので、そちらに行かれる方は英会話スクールに通われることをオススメします。
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