日々感染症に気をつけている駐在員ですが予期せぬリスクはつきもの。
・水道水を飲まない
・危ないところに行かない
という風にいくら気を配っても防げないものがあります。
それはお客さんとの会食です。
ローカル企業との会食では、その土地の自慢料理が出されます。
・生の魚介類
・虫
・孵化直前の卵
などなど。
たとえ気が進まなくても、食べないといけないシーンは一度は経験するはずです。
特に火の通っていない魚介類は、肝炎の感染リスクがあります。
本記事では、海外在住の方に向けて
予防接種は必ずしましょう
という話を僕の実体験を踏まえながら伝えていきたいと思います。
タイ出張でのエピソード
予防接種の重要性を痛感したのは、2年半ほど前に出張でタイに行ったときでした。
タイ出身のスタッフのAさんを連れ、お客さんの工場で幹部と面談。
商談が無事終わり、一人の偉い人から声をかけられました。
「せっかく来たんだから、メシでも食おう」
現地メシは不安でしたが、大得意先の誘いを断る訳にはいきません。
二つ返事で指定のレストランへ向かいました。
素敵なシーフードレストラン
行ったのは川沿いの素敵なレストランでした。
席につき、リズムよくオーダーをするお客さん。
「オススメのシーフードがあるけど、それで良いか?」
はいと言って、ワクワクしながら料理を待ちました。
料理が運ばれた瞬間、驚くべき光景が待ち構えていました。
大量の生牡蠣
なんと、大きなお皿に大量の生牡蠣が!
『タイでは牡蠣を生で食べるんですか?』
恐る恐る聞く僕。
「当たり前じゃないか。こうやって食べるんだよ」
生のニンニクと牡蠣を葉っぱに包んで美味しそうに食べるお客さん。
『ニンニクと食べるってことは、あまり新鮮じゃないのでは・・・😱』
そんな疑問を持ちながらも、勧めてくるお客さんに耐えきれず食べることにしました。
『やっぱり生臭い・・・😭』
独特のクリーミーさはあるものの、日本の牡蠣に比べると独特の臭みがありました。
減らない牡蠣
生牡蠣は30個くらいありました。
ひとつずつ食べただけで、当然山のように残っています。
『そうだ。タイ出身のAさんは好きなはずだ!!』
そう思ってAさんにも勧めたら、
「私、お腹いっぱいです」
とAさん。
『マジかよ・・・😱ローカルの人が食わないっ牡蠣って・・・。』
そう思いながらも、あきらめて食べることにしました。
結局、お客さんと僕の2人で食べ切りました。
ゲストだった僕は、お客さんに勧められながら20個もの生牡蠣を食べたのでした😩
現地の貝類を食べ慣れていない日本人は、少なからず感染症のリスクがあります。
『肝炎の予防接種をしておいてよかった😌』
そう思った一日でした。
肝炎の予防接種について
東南アジアの駐在員は通常、赴任前に肝炎や狂犬病などの予防接種を打ちます。
A型、B型とも肝炎のワクチンは、2ヶ月で2回ほど接種する必要があります。
赴任前は忙しく、2回摂取を忘れるケースもあるようです。
お客さんとの会食で火の通っていない魚介類を食べることは意外と多いので、肝炎の予防接種は必ずやりましょう。
ちなみに僕は、フィリピンでも火の通っていないタニシみたいな貝を大量に食べさせられました😅
まとめ 予期せぬところでの感染リスク 予防接種は忘れずに
いくら気をつけていても、予期せぬところで感染リスクが発生するのが海外駐在員です。
頑張っても病気になったらもとも子もないので、予防接種はしっかりやりましょう。
ちなみに、生牡蠣を食べた後は正露丸を飲んだので、食中毒にはならず無事帰国できました。
肝炎にはならなかったのですが、この日以降、牡蠣を食べたら当たるという不思議な現象が続いています😓
皆さんも火の通っていない魚介類には充分にお気をつけください。
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