「部下は上司を選べない」
それと同じように、アテンドする出張者を選べないのが駐在員の悲しいところ。
熱い想いをかけて来る人がいる一方、
「このアテンド、時間とお金の無駄だよな」
という感じさせる出張者も数多くいます。
今回は現役駐在員の僕が
「この人何しに来たんだろう😓」
と感じる『あまり来て欲しくない出張者の特徴』をランキング形式で暴露していきます。
アテンドが多い駐在員の方に
「そうだよね😌」
と感じていただくことが本記事の目的です。
それではご覧ください。
第3位 とりあえず会いにくる人
出張の受け手である駐在員が意外と困るのが
「とりあえず行くわ」
というスタンスの人たちです。
具体的には
- 表敬訪問
- 近隣諸国に行くついでに寄る
です。
正直これはちょっと困ります。
表敬訪問
海外では表敬訪問の文化はあまりありません。
特に用件を持たず訪問しても、
「何しに来たの?」
って言われるケースがほとんどです。
海外では目的のない訪問は無意味です。
お客さんから見ると
「こいつ、無駄な予定組んでくるな😞」
という印象になり、駐在員にとってメリットはあまりないです。
ちょっと寄る
「近くまで来てるから、とりあえず行くわ」
こんなノリで他の出張に合わせて来る人もかなり多いです。
以前の記事で紹介した通り、駐在員はかなり忙しいです。
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出張する側は
「より多くの人に会いたい」
という思惑があると思いますが、駐在員は『出張の予定を埋める』ためにいる訳ではありません。
意味のあるアテンドにするために
このような出張者に心当たりがある駐在員は、まず来る目的を確認しましょう。
お客さんとのアポイントをリクエストされても、用件がない場合は断ってもOKです。
僕はお客さんの信頼を損ねるのを何より嫌っているので、目的がないアテンド要請は断っています。
また、他の出張のついでに来る出張者にも、テーマを事前に確認するようにしましょう。
「打ち合わせ内容を報告書に書けるか」
で判断すればOKです。
ただ顔を見に来るだけならウェブでも出来る時代です。
会いに来るなら目的をはっきりしてもらうようリクエストしましょう。
意味のない海外出張をさせない
これも駐在員の機能のひとつかと。
第2位 遊びにくる人
50代以上のおじさまに多いのですが、ゴルフや夜遊びのためにくる人が一定数います。
ひどいときは
金曜日に来る→週末ゴルフ+飲みまくる→月曜日に形だけの打ち合わせ→帰国
こんな人も。
その予定に付き合わされるのはたまったものではありませんが、駐在経験者は少なからず経験があるはずです。
現状を疑う
当たり前のようにあることですが、本当に正しいのでしょうか。
答えはノーです。
この遊び出張のための費用は、会社の経費から来ています。
「従業員が頑張って稼いだお金を、一部の人が娯楽に使う」
長期的に考えて、これを許容する文化は変えていくべきです。
海外で生じている理不尽なことに待ったをかける
これも駐在員の役割かなと。
比較的余裕のある駐在員に任せる
このようなアテンドには若い人が下働きとして担当することが多いですが、若手はお客さん対応や出張などの実務経験を優先して積んでいくべきです。
娯楽への付き合いは、比較的余裕のある年配の駐在員(現地法人社長など)に任せるのが良いと思います。
同世代かつヒマなので会社の資源の有効活用にもなります。
若手も全く付き合いない訳にはいかない場合もありますが、一人で全部対応するよりかは負担を減らせます。
口止めには応じない
遊びで来る人はよく口止めをしようとします。
自分の遊びがバレると、今後は来られなくなるからです。
「誰にも言わないで」
というリクエストに対しては無視で良いと思います。
駐在員が遊びを容認していると会社自体の腐敗につながります。
口止めに応じないことは、今後の予防策としても有効です。
第1位 英語が全くできないけど海外に行きたい偉い人
「勘弁してくれよ😩」
と駐在員が思う堂々の1位は、英語が全くできないにも関わらずとりあえず海外に行きたがる偉い人です。
部長職以上の上層部に多いかなと思います。
普段やることがないのでしょう。とりあえず海外に行って、羽を伸ばしたがる偉い人は結構多いです。
まるでツアーコンダクター
この人たちの特徴は、英語が全くできないことです。
タクシーも一人で乗れない、ホテルでの会話もできない・・・。
そういうわけで、駐在員は何から何までお世話をすることになります。
具体的には
- 空港への送迎
- ホテルのチェックイン/チェックアウトをサポート
- レストランの注文と支払い
- 観光のお手伝い
などなど。
ツアーコンダクターみたいな仕事になるので、本当にきついです。
思考停止にならないように
残念ながら、このような仕事も駐在員の役割と言われています。
偉い人からの要請なので駐在事務所側も断れず、強制的に出動となります。
大事なのは、
「これが当たり前」
という思考停止状態に陥らないことです。
僕は偉い人の出張を減らし、若手の出張を増やした方が将来的にプラスになると本社に訴え続けています。
今のところ効果はないですが、そんな社風になることを願ってこれからも言いまくります。
疲れたら・・・
出張者が来ている間、駐在員は基本その人に付きっきりなので自分の仕事が全くできません。
アテンド中は出張者に気を配り、終わったら溜まった仕事を処理していく・・・。
普段の倍は働くことになるので、非常に疲れます。
特に上述した3つのケースのときは疲労困憊になるので、有給をとるなどして休みましょう。
それでも嫌気がさしたら
どんなに休んでも、理不尽なアテンドは嫌なものです。
「嫌だけど、これも駐在員の仕事」
そんな思考停止状態になってしまったら、この本を読みましょう。
『謎ルールには容赦なく抵抗する』
引用:堀江貴文
駐在員の自分が、
「本当は何をすべきなのか」
気づかせてくれます。
この本を読むことで、
・現状のルールを疑う ・過度な気配りはしない ・時間とお金を無駄にしない
を意識し、駐在員が本来するべき仕事に集中できるようになりました。
まとめ 古いルールは変えていきましょう
残念ながら日本では、
駐在員=ツアーコンダクター
みたいな前提がまだまだ残っています。
そんな文化を変えていきたいと思い本記事を執筆しました。
本来駐在員は、出張者のアテンドではなく
「ローカルのお客さんや現地で働く従業員のために何をするか」
を真剣に考えることに集中すべきです。
結論は
駐在員自らアテンドの必要性を考え、古いルールは変えていくこと
です。
そんな想いを持ってこれからも活動していきます。以上です。
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