東南アジアの主要都市はどこも渋滞しています。
中でもひどいのがインドネシアの首都、ジャカルタです。
東南アジア駐在員の先輩から
「ジャカルタの渋滞は本当にひどい」
「アポイントは1日に1件が基本」
「ずっと車に乗っているのはしんどい」
よくこんな話を聞いていました。
大袈裟だなあと思っていましたが、実際に出張に行くとその凄まじさを痛感することになりました。
今回はこれからジャカルタに行かれる方に、渋滞のイメージをつかんでいただくための体験談を書きました。
一泊二日のジャカルタ出張
僕がジャカルタ名物の渋滞に遭遇したのは2回目の出張のときでした。
※1回目の出張体験談はこちらです。
そのときに行ったのはチカランというジャカルタ郊外の工業団地があるエリアです。
ジャカルタ市内から40kmほど東に位置し、日系企業の工場も多いエリアです。
急ぎ面談する用件が出来たので、インドネシア人の部下を連れて一泊二日の出張の予定を組みました。
アポイントは午前中だったのでジャカルタ市内のホテルに前泊して、面談後は夜のフライトで帰国するというスケジュールです。
面談当日の行程はこんな感じです。
06:00 ホテル出発 10:00 お客さんとの面談 12:00 昼食 20:00 帰りのフライト
「チカランまでの道は混んでいるから早めに出発した方が良い」という部下のアドバイスがあったので朝の6時に出発することにしました。
早い出発なのでホテルが持ち帰り用の朝食を用意してくれるとのこと。
僕はパン、部下はナシゴレンを選び翌朝に備えて早々に部屋で休むことにしました。
予想以上の渋滞
予定通り早朝にホテルを出発してすぐ渋滞につかまりました。
高速に入れば少し良くなるだろと思っていましたが、なんとそこでも車の列。
ゆったりゆったり進む車。
車に乗った以上はどうすることも出来ないので、ホテルが用意した朝食を食べることにしました。
包みを開くとそこには小さいパンが一つだけ😱
一方のナシゴレンの方は弁当箱にたっぷり入っていました。
「この違いは何なんだ💢」と思いましたが、考えても仕方がないのでパンを一気にたいらげ車内で眠ることにしました。
目が覚めて周りを見渡しても景色は渋滞のまま。
どうすることもできないので、到着するのただ待つだけです。
基本的に渋滞中はものすごくヒマです。
寝るのにも限界があるので暇つぶしにインターネットは必須になります。
この際バッテリーを使うので充電できるものを持ってくることをオススメします。
メールチェックやネットサーフィンで時間をつぶしていたらアポイントの30分前になっていました。
現在地は半分くらいのところで、一向に着く気配がありません。
間違いなく遅れるのでお客さんに電話をかけました。
いつ頃つけるかわからないのでチカランエリアに着いたらまた連絡すると伝え、あとは早く到着することを祈るのみです。
結局チカランエリアに着いたのは12時でした。
お客さんに再度連絡し、14時からは空いているとのことだったので昼食を食べてから向かうことしました。
かれこれ6時間も車に乗っていたことになります。
当然この間はトイレにも行けません。
一度渋滞に入ったらトイレにも容易に行けなくなるので、水分を取りすぎないよう注意が必要です。
僕は体質的にお腹が弱いので、長時間の移動が予想されるときは正露丸を飲んでから車に乗ります😅
お客さんも渋滞に慣れている
昼食を済ませ、(2回目の)約束通り14時にお客さんの工場に到着。
4時間も遅刻して怒られると思いきや
「良くあることですから気にしないでください」
の一言で終わりました。
渋滞で大幅に遅れたり、来れなくなったりすることはインドネシアでは珍しくないようです。
「コントロールできなものは仕方ない」インドネシアで暮らしている方はそのように割り切っているようでした。
確かに東南アジアの人は自分でコントロールできること/できないことをはっきり分けています。
日本ではなかなか醸成されないメンタリティだなと気づかされました。
アグレッシブな運転手
帰りのフライトがあるので早々と面談を済ませ、空港に向かいました。
案の定、帰りも渋滞です。
空港に向かうときは大体フライトの時間を運転手から聞かれます。
間に合うかどうか尋ねると
「任せておけ👍」との一言。
急いでいるときは運転手さんもスイッチが入ります。
なんと高速道路の路肩をガンガン進みだしたのでした😱
日本では考えられませんが、インドネシアでは珍しくないようです。
3車線の高速が4車線になっていました😅
スペースを見つけたらとことん進む。そんなアグレッシブな運転手に心を打たれました。
「お客さんのリクエストに何としてでも応える」こういった姿勢は見習わないといけないとしみじみ思ったのでした。
飛行機も遅れる
運転手さんは頑張ってくれたのですが、空港に着いたのは19:30でした。
チェックインは終わってそうでしたが、ダメもとでカウンターまで行きました。
良いことも悪いことも予期せぬことがあるのが海外出張です。
なんと飛行機が2時間ほど遅れていました😏
無事チェックイン完了です。
この日はたまたまLCCを予約していたのでそれが功を奏しました。
インドネシア出張のときはよく遅れるLCCを使うのもアリです。
とはいえ、遅れないことの方が多いので出来るだけ時間通りに空港に行きましょう😌
結局シンガポールに着いたのは夜中。
無事帰って来られた安堵感を抱えながら眠りにつきました。
まとめ ジャカルタの渋滞は想像以上に大変です
ジャカルタの渋滞は想像以上にひどいです。
出張に行く方は十二分に遅れを想定して予定を組みましょう。
市内の出張であればアポイントは一日2件まで、チカランなどの郊外であれば一日1件と余裕を持ったスケジューリングをすると良いと思います。
ジャカルタ出張では車内で過ごす時間が長くなるので
・出発前に必ずトイレに行く ・水分を取りすぎない ・暇つぶしを用意する
などの準備も必要です。
このような知識があるのとないのとでは当日の過ごし方が劇的に変わってきます。
参考になると幸いです。
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