海外駐在員にとって避けて通れない現地社員とのコミュニケーション。
どんなに優秀な人でも彼らの協力がないと仕事を進めることができません。
ほとんどの駐在員が熱意を持って赴任してきますが、現地の社員は異なる価値観を持っているので注意が必要です。
これを知らないで日本と同じように接すると
・なんか嫌われてる・・・ ・関係が悪くなって頼み事できないな・・・ ・あの人優秀だったけどやめちゃった・・・
という悲惨な事態を招くことになりかねません。
今回は駐在員が知っておくべきと現地社員の特徴と接するときの注意点をまとめました。
現地社員の特徴とは
もちろん個人差はありますが、現地社員に共通する部分をリストアップすると以下のような特徴があります。
- 怒られるのが苦手
- ミスを認めない
- 当事者意識が低い
- 間食が多い
- プライベートを大切にする
「え!?」と言いたくなるものの、これも多様性の一部で決して悪いことではありません。
こういった特徴を知っておくと対処方法がわかってきますのでひとつひとつ見ていきましょう。
怒られるのが苦手
駐在員になると基本的に日本にいたときより上位の役職につきます。
そのため現地社員につい高圧的な態度をとってしまう人が多いです。
東南アジアの人は日本人とは比較にならないほど怒られるのが苦手なので注意が必要です。
以前の記事で紹介しましたが、面子を人一倍気にする現地社員に怒鳴ることはNGです。
怒鳴れた瞬間にやる気を失い、辞めてしまいます。
参考記事はこちら
本気で仕事をしていると、意見の相違でお互い熱くなってしまうこともあります。
そんなときも要注意です。
こちらが正しいと思っていても、指示を強制せず話をちゃんと聞いてあげましょう。
話し合った上で決めたことならどんなに頑固なスタッフでも最後は方針に従ってくれます。
東南アジアの人はフラットな社風を好みます。
普段から現地社員の話をよく聞いてあげましょう。
ミスを認めない
東南アジアの人は総じて自尊心が高いです。
ミスを指摘してもなかなか素直に謝らないので違和感を感じる日本人は多いと思います。
日本人の感覚だと「ミスしたのに偉そうに」とつい思ってしまいますが、グッとこらえましょう。
実際に現地社員と仕事をする中で気づいたのですが、ミスをするときは指示をよく理解していないことが多いです。
日本のように相手の考えを慮る習慣はないので、指示するときは1から10まで丁寧に教えてあげましょう。
それでもミスを認めないことがありますが、決して追い詰めないでください。
「自分の指示が悪かった」と謝り、「次はこうしようね」と優しく言ってあげることで前向きに仕事をしてくれます。
僕も現地の部下育成で本当に悩みましたが、以下の本を読んで海外での育成方法を学びました。
部下と同じ目線で話すという大事なことが書かれています。
当事者意識が低い
転職活動が盛んなアジアでは日本ほど会社への忠誠心は強くありません。
真面目な駐在員は現地社員の当事者意識の低さにしばしば悩まされます。
資料提出やプロジェクトの進捗管理など本当によく忘れます😅
こういうときは余計なことは言わず、淡々とリマインドしていきましょう。
会社全体の仕事を管理するのも駐在員の仕事です。
現地社員の当事者意識そのものを上げていくには、仕事の意義や面白さをわかってもらうしかありません。
そのためにはスタッフの長所を実務に活かしてあげるサポートが必要です。
自分の強みが発揮できれば、駐在員がチェックしなくても自発的に仕事を進めるようになります。
遠回りに見えますが、仕事の動機付けが1番の近道です。
良いところはどんどん褒めてあげましょう。
間食が多い
初めて見るときはびっくりすると思いますが、現地の従業員はスナック類やクッキーなど常に何かしら食べています。
机には常に食べ物が置かれていて、つまみながら仕事している光景をよく目にします。
気楽に見える現地社員でも仕事のストレスはあります。
彼らは食べることで日々のストレスを解消しているのです。
隣でお菓子を食べる音が気になっても、「ストレスが溜まっているんだな」と思って多めに見てあげましょう。
プライベートを大切にする
日本人が見習うべき特徴でもありますが、現地社員はとにかくプライベートを大事にします。
定時後はさっと帰って自分の好きなことや家族との時間に費やします。
コミュニケーションをとるために現地スタッフをよく飲みに誘う駐在員もいますが、正直あまりオススメできません😓
「仕事とプライベート別」という考えが浸透しているので飲みに誘うのは控えましょう。
どうしてもゆっくりと話したい場合はランチにしましょう。
有給休暇に対する考え方も日本とは異なります。
「会社から与えられた休暇は全て使う」というのが現地社員の価値観なので喜んで与えてあげましょう。
日本だと休みの日も仕事の対応をすることが多いですが、現地社員はこれを嫌います。
スタッフが休日を楽しめるよう効率的に仕事を進めることも駐在員の仕事のひとつです。
公私のメリハリをつけることが大切です。
まとめ 日本の感覚は捨ててフラットに接しましょう
東南アジアの現地社員とする接する上で気をつけるべきことは
・自尊心を傷つけない ・仕事の動機付けをしてあげる ・間食や休暇など独自のストレス解消方法がある
です。
僕はこのポイントを理解せず日本人と同じように接したため、現地社員との人間関係に苦労しました。
思い切って日本の感覚を捨て、フラットな気持ちで向き合えば強力な味方になってくれるはずです。
是非試してみてください。
コメント
Philosophy of local employees are “Work Hard, Play Harder”
Work-Life Balance is important ne !!!
Yin san,
Thank you for your comment.
Play harder ne!!